ドメイン設定の誤り、一応の解決

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ドメイン設定の誤り、その後の、その後です。

ホスティングサービスの提供者の方で問題は修正したと、ドメインの保持者の方から連絡をいただきました。確かに、存在しないホストとなっていた各リソースレコードの値は無事に .jp から .ne.jp に置き換わっていました。まずは、めでたし、めでたし。

気になる点

但し、気になった点はいくつかのこっていました。

SOAレコードのserial

SOAレコードのserialの値は、相い変わらずゼロのままです。全部のネームサーバーを当該事業者にお任せしている場合は実害はないでしょうし、実際その場合が多いのでしょう。

しかし「心配だ!」と外部に、いわゆるセカンダリーサーバーを設けた場合は、そちらが保持するゾーンの情報は更新されないことになります。そういった外部のセカンダリーサーバーを設定するといったこと自体できないのかもしれません。

(いずれにしても、ゾーンの情報が変わっているのにシリアル値が変わらないというのは、個人的に気持ち悪く感じます。)

SOAレコードのpersoon

SOAレコードに含まれるpersonは、メールアドレスのローカル部とドメイン部を分ける@文字をドットに置き換えた、ゾーンに責任を持つ人のメールアドレスを値とします。ところが、ここのドメイン部分に相当するところは、 .jp から .ne.jp になったものの、該当するリソースレコードは存在しません。つまり、メールアドレスとしては届かない、言わば無効なアドレスです。

これも実際には、SOAレコードを見てドメインの管理者宛にメールを書くといったことを行うことは皆無に等しいと思いますので、実害はないでしょう。

顛末の広報

今回の件は利用者のドメインの情報の設定に、あまり影響は出ないかもしれないけれど、確実に誤りがあったと言えます。適切な顛末の広報があると、利用者や将来の利用者から事業者として信頼できると判断されるかもしれません。

残念ながら、今のところはそのような発表はないようです。もっとも、まだ数日後とかなのかもしれませんが。

終わりに

今回のホスティングサービスの提供者が運用されているドメインの管理のシステムなどは自前なのか、既存のものなのか、その辺りはわかりませんし、私自身もISPで働いた経験があるわけでもありません。今回の問題が単なる「間違えちゃった」話なのか、管理システムに大いなる誤りがあったのか、その辺りもわかりません。

ただ、技術者の端くれとして、SOAレコードのserialやpersonといった値については、本来のDNSのRFCの規格や運用ガイドの記述を尊重しても良いのではないかと思います。さらに最初のうちは「我々のサーバーは正常に稼動している」と素っ気無い回答だけで、なかなか理解していだけなかった辺りも含めて、技術的に大丈夫なのかと一抹の不安を抱いたことは確かです。

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